日本では50代以上の約10%が糖尿病だと言われています。インスリン分泌が遺伝的に弱いとされる日本人。糖尿病の怖さを知っている人も多く、人間ドックや検診できちんとチェックすることを心がけているでしょう。
しかし、実は検診では発見できない「隠れ糖尿病」が多く見られることが近年分かってきました。ここでは、隠れ糖尿病の症状や対策方法を説明していきます。
恐い『隠れ糖尿病』について
隠れ糖尿病は糖尿病と違い、空腹時の血糖値が正常です。しかし食後の血糖値の上昇が糖尿病と同様に急上昇してしまいます。検診等では空腹時の血糖値でしか判定しない場合がほとんどなので、隠れ糖尿病が発見できないのです。
糖尿病の症状としては、
・多尿(糖は尿として出る時に水分を一緒に出す性質がある)
・のどの渇き(多尿による影響)
・体重の減少
・倦怠感やだるさを感じる
といった、糖尿病と同様の症状が感じられてきます。
隠れ糖尿病のチェック方法は?
上で紹介したような症状がある場合、隠れ糖尿病の可能性はかなり高いかもしれません。最近ではドラッグストアやネットで尿糖試験紙が安価(1000円以下の場合もあり)で販売されているので、自宅で尿をかけるだけで簡単に調べることが出来ます。
空腹時と食後の血糖値を計測し、数値を確認してみましょう。数値が正常値を超えている場合は病院を受診することをお薦めします。
心配なら病院で詳しい検査が必要!
隠れ糖尿病が怖いのは、気づかない内に進行が相当進んでしまうことです!糖尿病と診断されていないことで余計に安心し、間違った生活習慣を継続してしまうことになります。
糖尿病は特に食生活が原因になることが多いので、不安のある人は野菜中心の食生活と体を動かすことを心がけましょう。